2012年10月26日金曜日

無始無終/PDCAの本質はいまこの瞬間の集中にある




無始無終」という言葉があります。「むしむしゅう」と読みます。始めも終わりもなく、限りなく続いていること。人の感情も回り続ける。PDCAに表現されるように、物事は回り続けるのです。

結局は過ぎ去ったことでもなく、まだ来ない未来のことでもない。いまこの瞬間があるだけです。風は一瞬に通り抜けます。人の心も行動も同じで瞬間のこと。

その事実を理解していたら、どんな喜怒哀楽も通り過ぎるだけのことだと分ります。仕事の喜怒哀楽も同じです。

40年生きた人なら40年それを続けてきたのです。でもこだわりや過去の失敗に囚われていませんか?自己否定感をひきずっていませんか?そんなことは実体のないひとり相撲、力めば力むほど奇妙な姿です。

たとえば前回訪問して玄関払いされた・・・実体のない記憶にこだわるのはカッコいい話ではありません。マネジャーにも同じように「それはいいと思いますが。でも以前にやりましたが成功しませんでした。もし状況が変わればうまくいくかも知れませんね。なかなかそうはなりませんが。」こんな話がものスゴく多い。

Yes,But,If・・・その通り、しかし、もの・・・この悪魔のような構文を使うと何ごともス進まなくただ沈んでいくしかありません。But(しかし)をPDCAの入口にしてはどうでしょうか?PDCAはみんな知っていますが、回し続ける人は少ないのも事実です。人生は時間です。時間の制限のないPDCAはないのと同じです。1ヶ月という単位はほとんどの人の基準になっていると思いますが、少なくとも基準内に結果を出す必要があり、出せるようにPDCAを回し続ける必要があります。本当は本番ではなく、準備期間内に出すようにしないといけませんが。少なくともそういう意識を持って準備することが必要でしょう。

前大本山総持寺貫首であられた板橋興宗氏は「無始無終」について「はじめにはじめなし、終わりに終わりなし」とお話されています。

失敗しても落ち込むのも無用なら、うまくいっても驕るなかれということでしょうか。ただただいまこの瞬間に生きるだけです。


0 件のコメント:

コメントを投稿