2012年9月11日火曜日

禅とマネジメント



ほとんどの人は賢い。それが困ったことなのです。みんな賢いからぶつかり合う。それにしても完全な人間はいない。ある部分では正しいが、ある部分では主観に走り過ぎ個人の性格が反映されすぎて客観性に欠け整合性を欠く。これが人それぞれに違うから総論賛成、各論反対というややこしいことになります。

しかし、本当に正しい考えにはまとまりがあり、まるでなにかのアートのように美しい。もちろん完全なんてことはないので、痛みを伴うつらい部分もありますが、それをも受容できるだけの説得力を持っているものです。そのイメージが写真です。

禅を表現するときに使われるイメージですね。

たとえば給料に対する考え方と顧客満足には因果関係がありますが、はたして整合性があるか。因果関係と整合性をあらゆる要素に求めてイメージのようにつながったときに、個人個人の考えに説得力を持ちます。

組織の価値観が個人の価値観と融合し、モチベーションを高め、組織のマンパワーが個人のモチベーションの総和以上になったとき、組織力と呼ぶにふさわしいエネルギーになります。家族でも同じです。

もし、総和以下のものであるなら、組織とは言えず烏合の衆でしかない。もともと烏合の衆が集まっただけのものを組織に仕上げて行くために価値観が必要で、価値観の背景にあるのが因果関係と整合性です。因果関係は自然に存在しています。それをひとつひとつ解いたときの価値観にばらつきがあると整合性がなくなるのは当然で、説得力を持つことはなく、説得力がなければ賢いみんなが持論を展開してまことに賑やか。船頭多くして、船、山に登るということになります。そんなときこそ、○や、○○。



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