2012年9月15日土曜日

萬法一如/Win-Winを実現する基礎



禅の言葉に「萬法一如」があります。「ばんぼういちにょ」と読みます。みんなが互いのことを考えて生きるという意味です。ビジネスの世界で説明すると以下のようになります。


矛盾のない仕事。そんなものはあるのでしょうか?あります。なぜならすべての根源は同じです。人間は誰もが幸福になりたいと考えています。自分を認めてほしいと思っています。すべてはつながりを持ち、因果関係があります。因果関係に矛盾があるとストレスになり疲労し意欲はなくなります。ですからモチベーションを高める対策は、矛盾をなくすことです。
自分だけが幸福になりたいと思うと矛盾は至る所に生じます。みんなが互いのことを考えて働く仕組みでは矛盾はなくなります。
問題はそうすると自分の利益が減ると考える習慣があることです。とんでもない勘違いです。その発想の根源は不安と恐怖です。不安と恐怖に支配されると人は間違いを間違いと認識できなくなってしまう弱い生き物なのです。弱い生き物がジャングルを生き抜く方法として間違った考えを採ってしまい、結果不安を現実にしてしまうのです。
働いて自分がうれしい、お客様もうれしい、会社もうれしい、「萬法一如」はWin-Winの世界を表した言葉なのです。それはまさしく幸福生産性を高める基本的な教えです。
どうすれば幸福生産性を高めることができるか、基礎から説明していきましょう。では前回お話したアサーション権(基本的な人権)から進めていきましょう。

9つのアサーション権について
アサーション権は100以上あると言われています。まとめ方で数も変わりますが、現在、ゲンキポリタンでは、アサーション権を分かりやすくするためにシンプルに次の9つと全体に共通する基礎(じぶん外の力とじぶん内の力)にまとめています。

 1.自分の行動を自分で選択して実行する権利
 2.他者と違う自分の価値観を大切にする権
 3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
 4.論理的な説明できなくてもいい権利
 5.自分の意見を主張しない権利
 6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利
 7.自分の考えや意見、行動を変更する権利
 8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
 9.周囲の期待に応えなくて良い権利 
この9つのアサーション権は、働く喜びが体感できるように、ビジネス以前の問題である「人を大事にする」「大事にされる権利がある」という大前提に立ち戻り、アサーションを核にしてマネジメントを構築するための核となるものです。どれも当たり前のことですが、ビジネスの現場では、目先の問題に振り回されて後回しになることも少なくありません。そのことが組織にとってもデメリットになっていることが少なくないのです。
人間が尊重されることは、人間の気持ちや、考え、意見、価値観も尊重されるということです。このアサーション権を納得し、確信できれば、アサーションはビジネスのかたちとして日常に反映され、結果として目的・目標達成に寄与します。
たとえばホスピタリティ、WIN-WINという概念もそのひとつです。これらは軽々しく流行語やテクニックにしてはいけないもので、仕事の在り方そのものです。
軽々しく扱うほど、自分のアイデンティティが崩れるだけです。
「ホスピタリティ!」「ホスピタリティ!」といくら口うるさく叫んでもアサーション権が無視されている職場に定着することはありません。
私たちは、誰でも自分の欲求をもって良いし、自分の欲求は、他の人の欲求と同じくらい大切にしてもらいたいと思っても良いのです。自分の希望を述べて、依頼をしてもよく、自分の意見を持ち、表現することも、許されている権利なのです。

スイッチチェンジ(物の見方を変える)できる選択と行動の権利は自分にあり、自分と周囲の人を幸福にできる権利の行使を自律的に行い、意欲的な恊働が喜びの内に行えるように重視しています。

萬法一如」の基礎となる9つのアサーション権について説明していきましょう。

 1.自分の行動を自分で選択して実行する権利
 2.他者と違う自分の価値観を大切にする権
 3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
 4.論理的な説明できなくてもいい権利
 5.自分の意見を主張しない権利
 6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利
 7.自分の考えや意見、行動を変更する権利
 8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
 9.周囲の期待に応えなくて良い権利 


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