2012年10月2日火曜日

竹有上下節/能力のある人でも複数の問題を同時並行で進めるには限界がある



「竹有上下節」・・・・「たけにじょうげのふしあり」、竹には節があります。上にも下にもありますが、竹が成長するのはこの節があるからこそ。私たちの暮らしにも仕事にも節目があり、ひとつずつ完結していきます。いかに能力のある人でも複数の問題を同時並行で進めるには限界があります。ひとつずつ解決すていくことが原則なのです。
仕事には優先順位があります。重要なこと、急ぐこと、さほど重要でないこと、どっちでもいいことなどです。
優先順位を意識せずにやっていると、急ぐこと、やりやすいことが自然に優先されるようになります。結果、重要なこと、難易度の高いことが後回しにされていくようになります。
 パレート博士が発表した理論「パレートの法則」は有名です。俗に20:80 の法則と呼ばれたりもします。
いろいろなところで使用されていますが、その一例をご紹介します。
全顧客の 20%のお客さまで80%の利益をあげている
全体の20%の重要なことで、80%のことは解決する
全商品の20%で80%の売上を構成している
納税者の上位20%が税金総額の80%を負担しているる
などなど・・・・20:80 の法則の一例です。
 全体の20%の重要なことで、80%のことは解決するということは、20%の他に80%の重要でないことがある。それを解決しても20%のことしか解決できないということです。それなら重要な20%に集中したほうが有利だと考えるのが、賢い人の考え方です。
実は、ほとんどの人は賢いのです。しかしその
賢い人を愚かな人に変える言葉があります
「しかし」「もしも」という言葉です。
「もちろん、しかし、もし」の話し方が日常的に多用されると、困ったことになります。「もちろん」「その通り」「おっしゃる通り」と、納得しているものを一気にぶち壊す言葉が「しかし」「もしも」です。 
重要なことを先送りにするこのひとことは、十分認識しているはずの20:80 の法則を破壊しまくるハンマーのような役割をしています。

「気はついているんです。しかし、いまはできるような状態ではないので苦労しているんです。もしも・・・」
このような言葉が出るとき、この人はなにが重要な20%か分かっています。しかしこの言葉によって自らの正しい判断を阻害し、重要な20%に手をつけることはありません。結局、重要でない80%で毎日をやり過ごすために、成果はあがらず、自分から自信をどんどん奪い続けています。
重要でない80%のことは、コツコツとしなくてもできることがほとんどです。反対に重要な20%はコツコツなしにはできないことが多いようです。決して難しいということでないのですが、コツコツを嫌います。
たとえばお客さまとの会話の内容は重要です。特に営業職なら成約率を高めるには、お客さまの心理を考慮して組み立てます。経験や学習なしにうまく出来ない場合も多いはずです。だからテストが必要ですが、テストの結果を検証して、改良するようなことを面倒と思います。それでも重要なことなので、コツコツと改善に取り組みます。
ところが、大局観のない人、「もちろん、しかし、もし」を日常的に多用する人は優先順位を考えずに、気になること優先、つまり感情的な行動に走る人は思いつきですませます。成約率を無視して、なんであれアプローチしたらいいだろう。数打てば当るくらいに考えます。「数打てば当る」は、間違いではありませんが、自分に都合のいいように解釈しているに過ぎません。
野球でバッターボックスに立った打者は、バットを振らない限り、ボールに打つことはできません。だからといっても、ボールも見ずに振り回していたら、当ることはありません。
優先順位を考えずに行動する、指示を出す人が、管理者になったら部下は大変です。計画したような成約率が得られるかどうかも分からないまま、スタッフに伝達して、目標達成しょうとするのが、そもそも荒唐無稽です。スタッフの心情を考慮すると気の毒です。


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