2012年12月13日木曜日

「食うために働く」を越える2





▼ ステップアップは次のように展開します。

・巻き込む
・欠点と限界を見極める
・欠点はトレーニングで直す
・限界はカルチャーショックで突破させる

【巻き込む】


「巻き込む」とは、まずはとにかく参画させることです。
適切な能力があるかどうかを気にせず参画させて、やらなければ仕方がない状態にすることを優先します。
能力と課題のアンバランスの問題は、適切なサポートが必要ですが、これは上司側の問題です。

「巻き込む」イメージは、娯楽映画に発見出来ます。
いい例は、アルフレッド・ヒチコック監督による”「北北西に進路を取れ」や「シャレード」(オードリー・ヘップバーン主演)は巻き込まれ”の代表作。
前者は広告代理店経営者が、誰かと勘違いされてホテルから二人の男に連れ出され、仕事の協力を強いられる。断った途端命を狙われ続けるはめに・・・。

後者は平凡な主婦が突然夫の死をきっかけに、これまで関わったことのない怪しげな人物と次々と出会い追いかけられるというお話。両方とも、身に覚えのないことだけれど、降りかかる火の粉は払わないといけないのが共通点。巻き込むとは、こういう状態。

もっともいいのは、チームワーク(役割分担)で挑戦させることです。
チームワークは適材適所が原則ですが、なにより大事なことは自分の役割が自分が果たせること。
裏を返せば任命責任が大きい。
役割が果たせるか、能力の見極め、不足する能力の発見、不足を補うトレーニングの一連が必須。

「食うために働いています」という人には、孤独感、挫折感、自信喪失、将来への不安、人間関係の悩みがあります。
これらの問題とつながっている安全への希求を連帯感による居場所の発見、成功による自信によって満たす事ができ、自尊の欲求に発展させることで、より強い参画意識につなぐことができます。
指示の仕方で結果は変わりますので、命令・指示と報告の仕方に注意します、
【欠点と限界を見極める】
欠点は、間違う、できないなど作業面での問題です。
限界は、本人が意識できないレベルの問題です。
たいていの場合、混同して使っていますが、この違いを管理者が意識して別々に対処するようにします。
欠点はトレーニングで修復出来ます。 むしろ発見が大事ですので、
そのためには先にあげたようにチームワークが有効です。

【欠点はトレーニングで直す】
先の 【巻き込む】でご説明したように、不足する能力の発見、不足を補うトレーニングという一連の作業です。
OJTを使うのが効率も良く効果的です。但しOJTとは名ばかりで、実際には計画もなにもない、実践で学べというだけのものが多いので注意が必要です。
具体的な計画を策定してOJTをマネジメントすることが必須条件。
名刺の渡し方、挨拶、椅子の座り方、書類作成などは、十分に正しく出来る、出来ない、で判定できます。目に見えて判断できる、これらはトレーニングで良い状態に直せます。

一方、限界は目に見えないものと思ってください。


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