2013年1月23日水曜日

一日不作一日不食/商業の復権


たとえば小売業やフード・サービス業は、小さくても大きくも、どんな時代でも、いかなる国でも、生活を営むための物と事の提供ビジネスである。

しかし、

①人々(大衆)の、
②日常の暮らしを、
③急速に向上させ、
④本当に現代の豊かさのある潤いのある生活として、
⑤守り、
⑥育てていける

のは、チェーンストア経営システムだけである。

一言でいえば、国民生活を真の文明国らしく変革できることがチェーンストア経営の存在意義である。

とすれば、その店があることで同国の人々の暮らしが向上している、とその人々が思える状態の有無、その程度だけが貢献度であり、経営努力の到達点についてのバロメーターです。

そうであれば数値的指標の内、もっとも重要なのは「客数」であることが明白です。客数の増え続けていることが最も重大な数字的指標というべきです。

決して、売上高や、純益高や、賃金水準や、経営効率ではない。いわんや、従業者の自己満足感で、その貢献度あるいは成就度をはかつてはならない
のです。

ビッグストアづくりというチェーンストアづくりへの準備過程では、関係者は瞬間的にだけ必要な数値に、おこがましくも貢献度や成功度を示すものとして気を奪われやすいことを、反省しなければならないのです。

こう考えてくると、チェーンストアは明らかに次の言葉を否定することになります。

量販店、名声店、ファッショントレンド店、大量仕入れ大量販売、自家製造・・・・残念なことに、ここに羅列した用語は、日本ではチェーンストア専門語とすら受けとめられてきているのが実情なのである。

その原因は、売上高の大きいことがビッグストアであり、店数の多いことがチェ
ーンストアであり、しかも流通革命はとっくに終わったと思っているといった、根本的な誤解のためなのです。量販店や繁盛店ができたところで、人々の暮らしを向上、変革することは不可能なのです。
そういう程度の表現にすぎないのならば、われわれがチェーンストア産業づくりにロマンを追求し人生をかける値打ちはないのです。

政治が国民のために行われるのを期待するように、商業も同じです。いま問われているのは「商業の復権」なのです。




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