2014年8月17日日曜日

【会社を潰さない社長の仕事】誰一人として疑う者なく、全員がやれると信じていること。



誰一人として疑う者なく、全員がやれると信じていること。

これはとても重要な課題です。

難しいけれど、思う程難しくはありません。しかし、実際のところトップを始め上級管理者ほど信じていないことが少なくない。これこそが大問題なのです。

自分はできないと思いながら他人を言う。他人はそれをそのまま受ける。そのまま受けるとは心底できると思わずに要求している矛盾を受けるということです。

人と人のコミュニケーションは、言葉だけでなく、アイコンタクトや表情、動作などのディーランゲージを使った非言語コミュニケーションも含まれます。
言葉では、どれほど力強い単語を駆使しても、非言語部分で本音が漏れてしまうのです。

このような欠点を逆に利用して深い思考は苦手でも言語、非言語を含むコミュニケーションが巧みな外向的な人を量産する傾向が増しています。つまり両者とも嘘が得意というわけです。

このようなことがまかり通ると仕事の仕方そのものが見せかけだけを奨励する最悪の結果になります。
時間さえ長ければ一生懸命やっているイメージをうえつけ、実際には生産性が低いのに、ガンバっているけどうまくいかない。うまくいかない原因は自分たちの外側にあると環境を批判することに終始して、業績は低迷することになります。

逆に内向的でも意欲的な人間は、やる気を失い、酷い場合には出社拒否、うつになることもありますが、欺瞞に気づかない会社にあっては、このような人を攻撃してしまうことがあり、病理的集団になる危険があるのです。まるで第二次世界大戦の日本のようです。

それでもまずまずの業績を維持していれば外部の目を別にすれば誰も危惧することはありません。

健全に誰一人として疑う者なく、全員がやれると信じていることが単なる妄想にならないようにするには、実力が伴う必要があります。しかしそれは理想であって、現実はそうもいきません。

そこでリーダーシップ、社長の仕事なのです。先に言ったようにトップを始め上級管理者ほど信じていないのではなく、トップを始め上級管理者ほど信じている状態に逆転しなくてはなりません。

その源はカラ元気ではなく、マネジメントの徹底しかありません。マネジメントは管理ではなく、困難と承知の上で達成すること、そのプロセスです。理想に現実を合わせるのです。<現実に理想を合わせるから見せかけが起こる>のです。こんなことをするから、当たり前ですが、理想は破綻する結果になります。

現場主義を唱える人にもこの危険があります。現実に現実を合わせて理想を引き下げてしまうのです。

企業が成長するには理想に現実を合わせる一手しかありません。
チームワークの原則と同じで、不足する能力を発見して追加教育するしかないのです。重要なのは現実に遂行しているかどうかです。

これを図る手段が日々の業績です。

たとえば、あらゆる作業は動作の固まりです。動作レベルで追加教育するから能力アップできるのです。言うなら日々の業績というのは動作の結果なのです。固まりのまま改善しようとするから、お題目になるしかないのです。

難しいけれど、思う程難しくはないというのは、この点があるからです。

それでも難しいというのは、感情の世界です。つまりやりたくないということでしかありません。やりたくないのに、「(自分以外)誰一人として疑う者なく、全員がやれると信じていること。」が起こるとしたら、笑止千万、なにかの間違いでしかないのです。

「誰一人として疑う者なく、全員がやれると信じていること。」とは、気持ちの問題のように思われますが、断じてそうではありません。

能力的にできると思うから気持ちの上で思うだけで、対策は能力開発しかありません。テクニカルな問題を感情で解決はできません。

「誰一人として疑う者なく、全員がやれると信じるようにするためにはマイルストーン単位で結果を出せるように能力を追いつかせることが必要なのです。








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